数千キロにも及ぶオーストラリア、アウトバックのドライブでは、時に水深数メートルの渡河を余儀なくされられることも……。人間の物差しでは計ることのできない、４×４の性能をはるかに超えてしまう大自然の中、それを克服することを目的に開発されたのが「サファリシュノーケル」だ。エンジンの吸気系、エアクリーナー以前の部分に連結させ、車両外部の高い部分にエア採り入れ口を設定。これにより、エンジンの最大の弱点である、内部への“水の浸入”を防ぐ。またエア採り入れ口が高い部分にあるため、マッディな路面を走行した際に起こりうる、エアクリーナーの重い泥詰まりも防止できるはずだ。

ランドクルーザー・プラド（150系）への装着例。水深の深い場所も、サファリシュノーケルを装着していれば安心して踏み込んでいける。また水に対する強さだけでなく、一般走行時はエア採り入れ口を前方に向けておけば強制吸気効果も発揮。最大５％のパワーアップ効果も見込める。
さらにその品質、デザイン、材質、完成度の高さは、オーストラリア最優秀オフロード用品賞を３年連続受賞したことからも実証。日本でもＲＶショー’96にて用品大賞グランプリを受賞するなど、数々のアワードを獲得している。すでにオフローダーの定番アイテムとして認められているが、昨今は水害被害の対策を必要とする自治体などからの要望も多く、実採用される例も増えている。

サファリシュノーケルの装着には、フェンダーの加工など、車両側にある程度のモディファイが必要になる場合もあるので、購入の際は確認してほしい。また最近では模造品も登場しているので、くれぐれもご注意を。

■模造品の多くは粗悪な素材を使用しており、強度・耐久性や耐候性（耐UV性）が低く、低温にも弱いなど、いくつもの問題が確認されています。
■サファリシュノーケルには「SAFARI　SNORKELS」の文字が浮き出ており、模造品にはこのロゴマークがありませんので、確認してください。