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リカバリー用品

スタック……泥や砂の深みにはまったり、岩にボディを乗り上げたり、クルマが身動き取れなくなってしまう状況は、あまり考えたくないことだが、オフローディングの際にはかなりの高い確率で出会ってしまうトラブル。そこからのリカバリーはいくつか方法が考えられるが、その際ぜひ準備しておきたいのが、ここで紹介する「リカバリー用品」の数々だ。

「リカバリーダンパー」
オフローディングでスタックした場合のリカバリー方法としては、“人力で押す”、“他車に牽引ロープやワイヤを使って牽引してもらう”、そして“自車や他車のウインチで牽引してもらう”など、主に3つが考えられるだろう。
このうち、特に気をつけたいのがウインチを使う方法。牽引時にウインチケーブルが何らかの原因で破断してしまうと、その反動でケーブルが思わぬ方向に飛んでしまい、危険な事態が発生する。
その危険を軽減するよう考えられたのが、この「リカバリーダンパー」だ。テンションの張ったケーブルの中間に被せておくことで、その飛散を防止してくれる。手慣れたオフローダーの間ではフロアマットを代用する例もあるようだが、ズレたり擦れたりで、あまり使い勝手はヨロシクないはず。そんな状況をよく知っているARBが、もっと使いやすく、安全なものを、として開発されたのが、この「リカバリーダンパー」なのだ。
本体は注意を引きつけやすいオレンジ色、夜間作業でも確認しやすいよう反射テープも装備。またアンカーポイントに向かうまでは、オペレーターがベストのように着用できるため、両手での作業が可能に。内側にはポケットも付いており、シャックルやスナッチブロックも機能的に運ぶことができる。

「ARBツリートランク・プロテクター」
自車のウインチを使って“セルフリカバリー”する場合に、必要になるのがアンカーポイント。立木や岩、スペアタイヤを地面に埋めるなど、そのアンカーポイントは様々考えられるが、日本のオフローディングの場合、もっとも現実的なのは立木を利用することだろう。ただし立木に直接ウインチワイヤをかけてしまうことは、木に大きなダメージを与えるため、決してやってはいけない。
そこで利用してもらいたいのが、この「ARBツリートランク・プロテクター」だ。まずは木にこのプロテクターを巻き付け、その上でスナッチブロックやシャックルを介してワイヤーをかければ、木の表皮を削ってしまうようなこともなく、ダメージをほとんど残さない。
なおARBでは、こうしたストラップ形状のリカバリーアイテムとして他に、「ウインチエクステンション・ストラップ」、「スナッチストラップ」などを用意しているが、それぞれ独自のカラーを採用しているのもポイント。どれも同じような太さ、材質になるのだが、色分けすることで、どれがどれだか緊急時にも、また泥まみれになった時でもとっさに判別できる、というわけだ。
「ツリートランク・プロテクター」のスペックは、長さ3m、幅80㎜、最大破断強度12トン。材質はしなやかな100%ポリエステル、保護スリーブ2カ所付き、両端ループ部は補強処置。ストラップ自体の摩耗防止のためスリーブ状のプロテクターも組み込まれている。

「スナッチブロック9000」
スナッチブロックとは、ワイヤを掛ける滑車のこと。これにより牽引力の方向を変え、様々なリカバリー、レスキューに活用することができる。
「スナッチブロック9000」は、定評を頂いていた従来タイプのスナッチブロックを より進化したモデル。
深溝ローラー採用で、ワイヤ径は8~13㎜に対応、ワイヤ脱落防止効果も向上。プーリーは110㎜に大型化して、プーリー外周部分に特殊樹脂を採用した2層構造で、重さ2.4kgというスナッチブロック7000より30%以上の軽量化だけでなく、耐荷重性も向上させることになった。またプーリー外周への特殊樹脂の採用は、最新の繊維タイプのウインチワイヤにも対応できるようになった。常用荷重9トン、最大破断荷重17.5トン。

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